手仕事伝わる家具並ぶ 海南で梅田さん木漆工展
木工家具の作品展「物造りの町黒江―梅田俊一郎木漆工展―」が3日まで、和歌山県海南市の黒江ぬりもの館2階ギャラリーで開かれている。奈良県内で木工家具の作家として活動し、昨年秋から同地区で暮らす梅田さんの温かみのある作品が楽しめる。
作品は椅子10点、テーブル2点。いずれも奈良で制作したもので、家具の表面は刃物で削った跡の少しでこぼこした感触があり、手仕事の風合いが楽しめる。
椅子は、18世紀後半にアメリカで発祥した直線的なデザイン「シェーカー家具」のスタイルで、座面に石川県の伝統工芸品、真田紐(ひも)などを使用。古民家の日本的な雰囲気に映え、美しさが際立っている。
梅田さんは昨年10月から地域おこし協力隊員として黒江に居住。伝統産業の漆工芸を学んでおり「地域の人に私の活動を知ってもらい、作品1点1点に込めた思いを感じてもらえたら」と多くの来場を呼び掛けている。布作家の宮本佳緒里さんの作品も楽しめる。
午前11時から午後5時まで。問い合わせは同施設(℡073・482・5321)。