児童合唱団を助成 三井住友海上文化財団
音楽や郷土芸能の分野で有意義な国際交流活動を行う地域のアマチュア団体を支援しようと、三井住友海上文化財団は本年度「文化の国際交流活動に対する助成」の対象8団体を決定し、和歌山県内から和歌山児童合唱団が選ばれた。
同財団は三井住友海上火災保険㈱の創立70周年を記念し、文化振興を目的に設立。県内ではこれまでに8団体合計400万円を助成している。
同合唱団は1958年に発足し、現在少年少女の部(小1~4年)、団員(小5~高校3年生)の約100人が在籍。過去32回の海外演奏旅行をはじめとして定期演奏会を中心に年間20回以上の公演を行っている。
地元和歌山のわらべ唄や子守唄・民謡などの演奏が評価され、2016年にブルガリアで行われた第37回メイ国際合唱コンクールでは、ブルガリア作品部門の特別賞と同声合唱の部3位。国際コンクールで優秀な成績を残すなど世界的な児童合唱団として活躍している。
今回、助成対象となったのは、7月に開催される世界最大規模の音楽祭「エストニア歌とダンスのフェスティバル」への日本の合唱団として初めての参加と、「エストニアラジオ放送少女合唱団」とのジョイントコンサート。
助成金の贈呈式は5月30日、和歌山市三木町の同社和歌山支店で行われ、同合唱団の岩橋延直育成会会長、同財団の花田幹雄常務理事、同社和歌山支店の西村務支店長らが出席。花田常務理事から岩橋育成会会長に助成金50万円が贈られた。
選考理由として花田常務理事は、同合唱団の地域性と継続性、多様性を挙げ、「地域の文化振興に貢献しており、将来にわたっても対外活動を積極的に続けていってほしい」と話した。
岩橋育成会会長は「助成を頂き心からうれしい。一人でも多くの人に活動を知ってもらい、音楽・文化が根付くことを願っている」と感謝していた。