伝える力育む 旧県会議事堂で中学生熟議
中学生が議論を通して考えの伝え方や課題を解決する力を身に付ける和歌山県教育委員会の「中学生熟議」が1日、岩出市根来の旧県会議事堂で開かれた。和歌山市内と伊都、那賀、海草、有田地方の中学校18校の生徒約70人が参加し、「全校生徒が楽しく充実した学校生活を送るために」という議題で話し合いを深めた。
ことしで8回目。異なる学校の生徒同士がグループをつくり、全校生徒の充実した学校生活のために1年生が楽しめる学校行事を考えた。
生徒は1年生のイメージや行事を実施する上で配慮するポイントなどを付箋に書き、紙に貼り付けていった。内容を分類し、1年生のためにどんなことができるかを話し合った。
最後はポスターセッションでグループが考えた行事を発表。クイズや運動会の順位で部屋のグレードが変わるサバイバル合宿や校内探検をしながらクイズに答える学校探検など、学年を超えた交流ができる行事がたくさん提案された。
和歌山市立高積中学校2年の東美羽さんは「少人数の学校の話を聞いて、自分の学校でも学年の壁を越えていく交流ができるのではないかと思った。他の学校から聞いた話をいろいろ生かしていきたい」と話していた。
2日には日高、西牟婁、東牟婁の中学生が県立情報交流センターBig・U(田辺市)で熟議を行い、「2019年プラチナ未来人財育成塾@二子玉川」に参加する3人が選ばれた。