有給休暇でお得旅 特典多彩なプラン好評
和歌山県民の有給休暇の取得を促進しようと、宿泊業者らでつくる県旅館ホテル生活衛生同業組合(坂口邦嗣理事長)は県協力のもと、昨年から有給休暇を使って宿泊した先で特典を受けられる「もっと和歌山!有給でお得旅プラン」を展開。好評を得ており、同組合では「混雑しない平日に有給休暇を取って、ゆっくりと和歌山を楽しんで」と利用を呼び掛けている。
ことし4月から働き方改革関連法が順次施行され、有給休暇取得の重要性が高まっている。同事業は、有給休暇を取得しやすい働きやすい職場づくりを推進し、県内の宿泊利用率を向上させることを目的に県と協力し始めた取り組み。
旅行予約サイト「楽天トラベル」や「じゃらんnet」協力のもと、宿泊件数4296件、延べ宿泊人数1万1401人、売り上げ1億3815万213円(昨年7月からことし3月までの集計分)の実績を上げている。
「県が推進する働き方改革関連3事業」に加盟する県内企業の従業員が対象。有給休暇を取得して当事業参画施設に宿泊すれば、優待特典が受けられ、同組合は「県民の人にもっと和歌山の良さを知ってもらい、子どもたちも故郷の和歌山を自慢してもらうきっかけになれば」と話している。 県内約30施設が特典プランを提供しており、内容は宿泊料金25%オフ(和歌の浦木村屋、和歌山市)▽バナナボートのアクティビティプラン提供(大阪屋ひいなの湯、同)▽紀州南高梅1パックプレゼント(わたらせ温泉ホテルささゆり、田辺市)▽料理グレードアップ(ホテルベルヴェデーレ、すさみ町)――など。
6月時点における3事業の加盟企業は「Happy Worker」(所管=労働政策課)33社、「女性活躍企業同盟」(青少年・男女共同参画課)220社、「わかやま結婚・子育て応援企業同盟」(子ども未来課)219社の、計472社。
同プランの実施期間は来年3月31日まで。実施施設の特典内容の詳細は、同組合ホームページ内の特設ページまたは同組合(℡073・431・1366)。