カルピス入りカクテル

前号では、和歌山県内で作られた44種の本格梅酒をそれぞれの味わいの特徴により図式化した「梅酒マッピング図」を取り上げた。
間もなく夏休みシーズンの到来。県外から帰省される方が多くなるこの時期、県内産の梅酒で客人をもてなすのも粋な計らい。今週から、さまざまな味わいが楽しめる梅酒カクテルを複数紹介していきたい。
今週紹介したいのが「カルピス入り梅酒カクテル」。甘党の方、疲れを感じ甘いものが欲しいという方にお薦めしたい。
作り方は、まず、カクテルの基本である氷をグラスに入れる。そこへカルピスの原液を50㏄と、梅酒50㏄を入れよくかき混ぜる。甘過ぎるのではないかと思われるかもしれないが、意外と気にならない。梅酒とカルピスそれぞれの酸味がマッチする。
高いアルコール度数が苦手、甘さが濃すぎるのは避けたい、後味をよくしたいという方には、さらに炭酸水(ソーダ)を50~100㏄混ぜ合わせるのがお薦め。甘さ、酸味は薄まるが、炭酸が入ることでさっぱりとした味わいが引き立つ。
選ぶ梅酒の種類については、甘さ重視であれば芳醇で甘さ・酸味が強くとろみのあるものを。炭酸水を入れる方は酸味が少なく淡麗のものの方が後味が良い傾向にある。
これだけでも十分楽しめるが、ここに梅の実をグラスの中に浮かべると、梅の風味が広がり見た目からおしゃれさを感じさせてくれ、梅から溶け出すエキスが、氷が解けるにつれ味が薄まるのを弱め、最後までカクテルを楽しませてくれる。
甘さ重視、カルピス入りの梅酒カクテルでおしゃれなおもてなしをしてみては。(次田尚弘/和歌山市)