1億円の重さ実感 きのくに信金で体験教室
子どもたちに金融機関を身近に感じてもらおうと、きのくに信用金庫本店(田谷節朗理事長、和歌山県和歌山市本町)は26日、毎年恒例の夏休みマネースクール2019「きのくにキッズ探検隊」を開き、小学3年生から6年生の児童45人とその保護者らが参加した。
「考えよう!お金の大切さ」をテーマに信用金庫の仕事について、お金を預けたり借りたりすることが社会に役立っているということを例を挙げながら説明を受けたり、計画したお金の使い方の大切さを教わった。
「お金の秘密を探ってみよう」では、参加した児童に1万円紙幣を配り、すかしや「NIPPONGINKO」と表記されているマイクロ文字、ホログラムなどの高度な偽造防止技術を児童たちがルーペを使い、紙幣に隠されている秘密を熱心に解明していた。続いて外国紙幣を手に取り、特長を比較しながら日本紙幣との違いを感じ取っていた。
続いて6億円分の1万円札の束を1億円ずつに分けて一人ずつが抱えて重さを体感する「お金にさわってみよう」では10㌔もある1億円の重さに児童たちは驚いていた。
同企画のメーン「きのくにキッズ探検隊」ではグループに分かれた児童たちが同信金内を巡り、支店長の椅子に座ったり来店客に扮(ふん)して窓口で番号表を取って職員に呼ばれてポケットティッシュをもらったり、貸し金庫室などを見学。また信金職員しか入れない現金出納室や資金運用部、役員会議室などのバックオフィスも見学し、貴重な体験をした。
資金運用部で、紙幣の本物と偽物を判別できる機械を使った小学3年生の大保祐翔さん(8)は「日本紙幣と外国紙幣、手書きされた紙幣をちゃんと判別できるのがすごい」と感心していた。