IR誘致へ意見交換 有識者会議が初会合

和歌山県が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に向けて、県が5月に設置した有識者会議の初会合が6日、和歌山市小松原通の県民文化会館で開かれた。

同会議は伊藤元重東京大学名誉教授を座長とする大学教授や弁護士、財界関係者ら8人の委員で構成。仁坂吉伸知事は会議の冒頭、「どのような形でIRをしていくか、有識者の皆さんからアイデアを出してもらいたい」とあいさつした。会議は非公開とされ、県が策定したIR基本構想について仁坂知事が説明し専門家の委員が意見を出し合った。カジノ以外のどんな要素を盛り込んでいくか、ギャンブル依存症の対策を考える研究としてのIRを活用するなどの意見があったという。

会議終了後、取材に応じた仁坂知事は「これから議論していく中で、委員それぞれの立場から意見を集めていきたい」とし、伊藤座長は「リゾート型IRを詰めていく中で、和歌山らしさとして観光や食文化をどのように連携するかなど多様な議論があった」と話した。

2回目の会議日程は未定。今後、県の実施方針について委員から意見を聞く。

会議後、取材に応じる(左から)仁坂知事、伊藤座長

会議後、取材に応じる(左から)仁坂知事、伊藤座長