台風10号で5億5550万円 県内の農林水産被害
15日の台風10号による和歌山県内農林水産業への被害が、23日時点で総額5億5549万3000円に上ることが県のまとめで分かった。
農産物などの被害は1253万8000円で、新宮市や日高川町の水稲が26・19㌶にわたり倒伏や冠水で351万9000円、御坊市や日高川町でパイプハウスの破損などが1・23㌶で253万7000円だった。
畜産関係は、日高川町で鶏舎の水没により9000羽が死ぬなどして590万5000円。水産関係は、田辺市で養殖施設のいかだが破損し80万円だった。
農地・農業用施設の被害は、田畑のあぜの崩壊や流出が橋本市、有田市、紀美野町など12市町の61カ所、道路や水路、ため池の被害などが海南市や紀の川市など12市町の45カ所で発生し、計3億1900万円。林業関係の被害は、林道ののり面崩壊や路肩決壊などが田辺市や新宮市、広川町など6市町の50カ所で計2億1725万円に達している。
被害状況は継続して調査している。