アロチ美化へ 活性化委員会の取り組み半年

和歌山県和歌山市の歓楽街「アロチ」で飲食業に携わる18店舗の有志でつくる「市料理飲食業組合アロチ支部・アロチ活性化委員会」が3月に活動を始めて半年が経過した。毎月1回の清掃活動は徐々に参加者が増え、今月2日の活動日には井上直樹市議会議長ら市議も参加した。

外国人観光客が増加し、11月に開かれる「ねんりんピック紀の国わかやま」をはじめ市内外から多くの人出が見込まれるイベントを控えていることなどから、「暗い」「汚い」といった歓楽街のイメージを変え、訪れる人々にきれいな街で楽しい時間を過ごしてもらおうと、3月から清掃活動を始め、毎月第1月曜日に継続している。

2日は委員会メンバーと井上議長、遠藤富士雄市議らが集まり、大通り沿いの植え込みに捨てられていた空き缶やたばこの吸殻、壊れた傘などを拾い集め、伸びた雑草を抜いた。

世話人の西廣真治さんによると、活動を続けていることで、アロチで働く人同士のつながりが強まり、活動を見掛けた人が手伝ってくれるなど、うれしい変化があるという。

会長の縣(あがた)克伸さんは「自分の街を自分できれいにするという意識が少しずつ広がってきた。美しいアロチに人を呼び、活性化させていきたい」と意気込み、井上議長は「清掃に参加して、目に見えない場所にもごみがあることが分かった。改善していかなければ」と話していた。

植え込みなどのごみを拾う参加者