強さと優しさ備えて 警察学校で31人が卒業式

 和歌山県警察学校(和歌山市木ノ本、東山一樹校長)で初任科第147期生の卒業式が9月30日に行われ、女性9人を含む31人が新たな一歩を踏み出した。

 初任科生は4月に採用され、6カ月にわたり警察官としての知識と技能を学んできた。卒業証書を授与した東山校長は「学校で学んだ知識と技術は基本。これからは第一線で取り組み、警察署になくてはならない人材になってもらいたい」と式辞を述べた。檜垣重臣本部長は「第一線での活動は危険を伴うこともあるが、きょうの決意を忘れず、県民の安全と安心を守る警察官として大きく成長してもらいたい」と激励した。

 卒業生を代表して、安本浩大さんが謝辞を述べ「仲間がいたから頑張ることができ、組織で動く大切さを知った。職務への誇りと使命感を持ち、警察の代表であることを自覚して、強さと優しさを備えた警察官を目指して職務を遂行していきます」と決意を語った。

 式の後、卒業生の山本沙紀さん(25)は「苦しいときは同期と一緒に乗り越えてきたので、卒業の実感は湧かないが、寂しい思いがある。被害者に寄り添える、優しい警察官になりたい」と話していた。

 卒業生は串本署を除く県下13署に配属される。

卒業証書を受け取る卒業生