個性豊かな筆遣い 日本画「伯玄会」が展覧会
日本画グループ伯玄会(新田博昭理事長)の第39回作品展が6日まで、和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館展示室で開かれている。
同市の日本画家、故稲垣伯堂さんの志を受け継ぐ門下生が集う会。作品展は毎年開き、個性豊かな30~80代の会員34人が一年の創作の成果を披露している。
和紙をもみ、しわを作ることで立体感や深みを生み出す伝統の技法などが使われ、今回は季節の草花や風景を描いた62点が並ぶ。
棚田に写り込む鮮やかな花火、うっすらと紅葉した初秋の山々、かやぶきの古民家がたたずむ山村、画面いっぱいのふっくらしたハスの大輪などが、それぞれの色使い、筆遣いで描かれている。
新田理事長(84)は「多くの方に見に来ていただき、ありがたい。会員にとっても、お互いがどんな作品を描いているのか見られる楽しみな機会になっています。伯堂先生の教えがそれぞれの作品に生きていると感じます」と話していた。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。