社協装う不審電話に注意 9月以降22件発生

 社会福祉協議会(社協)の職員を名乗る人物が、家族構成や生活状況などの個人情報を聞き出そうとする不審な電話が全国で相次ぎ、県内でも9月から今月3日までに22件の発生が確認されており、和歌山県社協は注意を呼び掛けている。

 県社協によると、県内では和歌山市、紀の川市、白浜町、那智勝浦町など9市町の社協から発生の報告がある。

 不審電話の事例では、「お一人暮らしですか?」「通院は大丈夫ですか?」「寂しくはないですか?」などと言葉巧みに家族構成や生活状況を尋ねている。

 2回目の電話で「防犯協会」など別団体を名乗り、「○○食品と契約していますか?」などと聞いてきた例、電話があった数日後に不審な人物が訪れ、「子どもはいますか?」などと尋ねながらドアを開けようとした例もあった。

 社協は事前の承諾なしに電話で家族構成などの個人情報を聞くことはなく、こうした電話は、特殊詐欺の手口の一つ「アポ電(アポイントメント電話)」とみられる。

 県社協は「不審な電話がかかってきても個人情報は絶対に答えないよう注意し、警察や県消費生活センターなどに相談してほしい」と話している。