アジア予選へ最終合宿 デフバスケ日本代表
聴覚障害者による「デフバスケットボール」の日本代表チームが5、6日の2日間、和歌山県和歌山市梅原のノーリツアリーナ和歌山で合宿を行った。同市でのスポーツ合宿促進と障害者スポーツの活性化のため実施。11月1日から香港で行われるデフリンピックのアジア予選に向けた最終合宿で、選手は入念に練習に取り組んだ。
チームは6月27日から7月7日までポーランドで開かれた世界選手権で11位。予選リーグでは、デフリンピック優勝経験国のアメリカとギリシャに敗れたが、下位リーグで世界ランク上位のイスラエルとトルコに勝利した。
上田頼飛監督によると、2年後のデフリンピックに向けてフィジカルの強さと戦術を試す場でもあった。トルコとの試合では、相手にファウルを重ねさせて優勢に持ち込むなど、食生活やトレーニングで4年間鍛えてきたフィジカルの強さを実感できたという。
今回の合宿には日本代表選手10人とトライアウトの1人が参加。世界選手権での実践を踏まえ、選手間の連携を確立させ、技術をさらに磨くことに力を入れた。さまざまな試合の状況を想定した練習では、実践とミーティングを重ねて試合運びや立ち回りを考えていた。
上田監督は「和歌山市でこうして最終合宿もできたので、アジア予選での優勝が確実に近づいた。障害者にやさしいまちづくりや市の活性化にも協力していきたい」と話した。