7面(社会)655
県職員の給与引き上げを 人事委が知事に勧告
給与の引き上げを勧告する平田委員長㊨
和歌山県人事委員会(平田健正委員長)は10日、県職員の給与について月給、ボーナスともに民間の平均を下回っているとして、引き上げるよう仁坂吉伸知事と岸本健県議会議長に勧告した。両方の引き上げを勧告するのは6年連続となった。
ことし4月分の給与は、県職員(行政職、平均43・3歳)平均が民間の平均給与37万4912円を392円(0・10%)下回り、昨年8月からことし7月までに支給されたボーナスの合計については、県職員平均が民間の4・50カ月分を0・05カ月分下回っていることが判明した。
勧告では、40歳未満の職員について月給はことし4月にさかのぼって360円増額し、ボーナスは全職員分についてことし12月に0・05カ月分増額するよう求めている。
仁坂知事は「実行できないものはないと思う。勧告の通りにさせていただこうと思う」と話し、平田委員長は本年度の県職員採用試験Ⅰ種(大学卒業程度)の一般行政職で、女性の合格者が41人で38人だった男性を初めて上回ったことを説明。「一つの大きな節目と感じる。将来は女性が管理職の半数を占める時代がやって来ると思う。働き方改革に真剣に取り組む必要があるのでは」と強調した。
勧告による改定が実施されると、県の本年度の歳出は約4億円増となる。