県内も激しい風雨 台風19号で交通に乱れ
大型で非常に強い台風19号は12日午前11時現在、八丈島の西約210㌔の海上にあり、時速30㌔で北北東に進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45㍍。早朝から紀伊半島を暴風域に巻き込み、徐々に進路を東寄りに変えて東海、関東方面へと進み、広範囲に暴風雨をもたらした。
同日午前11時現在、県内全域に暴風警報、沿岸市町に波浪警報が発令。紀の川市、岩出市、紀美野町など7市町村の7地区で、すでに65世帯、87人が自主避難している。
停電は、紀の川市で約10軒、かつらぎ町で約110軒、みなべ町で約370軒の計約490軒で発生している。
公共交通機関も計画運休などによりダイヤが乱れている。
JR線は、特急くろしおが京都―新宮間で終日運休となった。きのくに線は、新宮―紀伊田辺間が始発から運転を見合わせ、紀伊田辺―御坊、御坊―和歌山、和歌山―和歌山市の各区間は午前10時台までの列車を最後に順次運休。和歌山線の和歌山―五条間も10時台までに運転を取りやめた。
南海線は、空港線の特急ラピートの一部が運休し、高野線は特急「こうや」と観光列車「天空」は終日運休、極楽橋―高野山間のケーブルカーは倒木により始発から運転を見合わせている。
和歌山―徳島間を海路で結ぶ南海フェリーは、11日午後の上下8便を欠航したのに続き、12日は全16便を欠航した。
日本航空の南紀白浜―東京(羽田)路線は、12日の3往復を全て欠航した。
高速道路では、関西国際空港連絡橋が強風の影響で、12日午前8時から通行止めとなっている。