友信化学が加太に新工場 県、和市と協定

塗料メーカーの友信化学㈱(大阪府和泉市)が和歌山市加太のコスモパーク加太への新工場建設を決定し、9日に県庁で県や和歌山市と協定を結んだ。同社は工業用塗料や海洋鉄鋼などの受託製造を行っており、遮熱や断熱、抗菌などの特別な機能がある機能性塗料の製造規模を拡大しようと、新工場の建設を決めた。

県庁知事室で行われた進出協定調印式には、同社の谷上智純社長、仁坂吉伸知事、尾花正啓市長が出席し、協定書に調印した。

谷上社長は「大手塗料メーカーが(自社の)工場を集約し、外注先に注文を流すことが増えていき事業を伸ばす機会が大きくなってくるのではと思う。地域への貢献もできればと考えている」と今後の見通しを語り、仁坂知事は「大変ありがたく思う。ものすごく立派な業績を上げておられる。実に良いところに目を付けて立地していただいた。心から感謝したい」と感謝を示した。尾花市長は「コスモパーク加太の辺りは自然や歴史、文化が豊かで景観も良く、従業員の方にとって良い環境だと思う。市の経済発展や雇用の確保にも貢献していただけたら」と笑顔を見せた。

新工場は2021年1月の操業開始を予定しており、3年間で新たに地元から正社員23人を雇用する予定。建物や設備に9億3400万円を投資する。

協定書を手にする谷上社長㊥、仁坂知事㊧、尾花市長

協定書を手にする谷上社長㊥、仁坂知事㊧、尾花市長