夜間の災害救助 大規模地震を想定し訓練

夜間の大地震発生を想定した災害警備訓練が13日、和歌山県和歌山市川辺の臨時ヘリポートで行われた。県警機動隊と和歌山東署、ラジコンやドローンを扱う和歌山ラジオコントロールクラブ(山本博一代表)が参加し、上空からの捜索と救出を実践した。

同署は山本代表が代表取締役を務める㈲マシンプランと災害時の無人航空機(ドローン)活用の協定を締結しており、ドローンを使った上空からの被害状況の把握と要救助者の捜索、現場への無線機の運搬を行った。

ヘリポートでは現地指揮本部を立ち上げ、同クラブから3種類のドローンの特徴や用途について説明があった。その後ドローンで河川敷を空撮。倒壊した家屋と救助者を発見し、警察官が現場に向かった。届けられた無線を使い、本部とやり取りしながら、東署員は機動隊から指導を受け、閉じ込められた負傷者をジャッキやチェーンソーを使って救助していた。

東署地域課の六川直俊巡査部長(32)は「救助には声掛けがとても重要だと思った。実際の現場となると周囲にも倒壊した建物があるので、安全確認が必要だと感じた」と話していた。

チェーンソーで屋根を切り出す警官

チェーンソーで屋根を切り出す警官