多彩な表現120点並ぶ 和歌山水彩画協会展
和歌山水彩画協会(中野和夫会長)の第57回「水彩展」が25日まで、和歌山県和歌山市の県民文化会館で開かれている。
1913年設立の歴史ある絵画団体「日本水彩画会」の支部に当たり、38人が抽象、具象を問わず風景や静物、人物、心象風景など約120点を展示している。
会場には光を捉えた美しい新緑や、うたた寝する子どもを淡く柔らかなタッチで描いたもの、緻密に表現された和歌山城などの作品が並ぶ。水彩画ならではの、みずみずしく澄んだ色合いのものから、厚く塗り重ね、落ち着いた雰囲気に仕上げたものまで、さまざま。訪れた人は「まるで写真のよう」「きれいな色が出ていますね」などと鑑賞している。
事務局を務める硲喜樹さん(71)は「それぞれが感じた色を自由に描いています。表現方法もさまざまな水彩画の魅力を味わってもらえれば」と話している。
井上育子さん、玉置佳永さん、和田智子さんによる3人展も同時開催。午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。