煮物に最適、布引だいこん 出荷作業がピーク

和歌山県和歌山市布引地区が産地の「わかやま布引(ぬのひき)だいこん」の出荷が最盛期を迎えている。6日、JAわかやま南部営農センターで生産者が出荷規格の確認をする「目揃え会」が開かれ、品評会では42戸のうち吉田謙二さん(59)が1位に選ばれた。

「わかやま布引だいこん」は水はけの良い砂地で生産されるため、真っすぐに成長し表面が美しいのが特長。やわらかいので火が通りやすく、また漬物にも向いており近畿地区で人気が高い。ことしは台風の影響が心配されたが生産者らの尽力で出来栄えは上々。出荷量は102%(前年比)、単価は155%(同)になる見込み。

目揃え会で生産者らは、1戸ごとに箱詰めされた大根を丁寧に確認。表皮のひげや傷みを除き、美しさを際立たせる工夫を検討していた。 参加した山本まゆさんは「皆さんの出来栄えを見せてもらうと参考になります」、生産歴35年の吉田さんは「どれもみな良い大根です。煮物にすると最高です」と笑顔だった。 JAわかやま南ブロック大根協議会の南方一誠会長(57)は「年末に向け品質を維持していきます。皆さんにたくさん食べてほしいです」と話していた。

「たくさん食べて」と吉田さん㊧と南方会長

「たくさん食べて」と吉田さん㊧と南方会長