野上八幡に絵馬奉納 海南高大成校舎と野上中
野上八幡宮(和歌山県紀美野町小畑、薮洋平宮司)に、来年のえと「子」にちなんだ絵馬2作品が奉納された。制作したのは海南高校大成校舎(同町動木)の美術部と書道部の生徒らと、野上中学校(同町下佐々)の科学美術部員ら。絵馬が掲げられると境内は華やいだ空気に包まれ、迎春準備が整った。
元気に走り回るネズミや、冷や汗をかく少女が鮮やかな色彩で描かれた絵馬は縦180㌢、横270㌢。絵は美術部の部員、「開運招福」の文字は書道部員が手掛け、週に1度の美術部開放日を利用し、約1カ月かけて仕上げた。
24日に奉納され、美術部で2人で副部長を務める3年の東沙耶さんと石川瑞歩さんは「次世代っぽいデザインと色合いが良いと思います」と笑顔。デザインを担当した中原葵さんは「細かい作業にみんなで時間をかけて取り組んだことが楽しかったです」と話していた。
野上中学校の生徒たちは25日に奉納。同中学校では約15年前から毎年奉納し、えとにちなんだ絵柄のリアルな絵馬と、かわいらしい絵馬を隔年で描いている。
12月上旬から作業を行い横2㍍、縦1㍍の絵馬に「大願成就」の言葉を添え、丸みのあるネズミを黄色に塗り、かわいらしさを演出。梅の花を描いて華やかに彩っている。
2年生で部長の宮本來夜(らいや)君(14)は「来年が明るい年になってほしいという願いを込めて作った。ぜひ見てほしいです」と話していた。絵馬は1年間、境内に飾られる。