県内各地で成人式 あでやかな振り袖やスーツで

県内各地で12、13日、新成人の門出を祝う式典が行われた。本紙エリアでは実施済みの和歌山市を除く紀の川、海南、岩出、紀美野の3市1町で式典があり、あでやかな振り袖や新しいスーツに身を包んだ新成人の笑顔が、晴れの日に会場にあふれた。

【紀の川市】
12日に粉河ふるさとセンターで開かれ、新成人654人(男343人、女311人)のうち、491人が出席した。

新成人で構成する実行委員会の平井湧大委員長は「この20年間を支えてくれた人に感謝している。10年先に自分自身がわくわくするようなこと、こんな人になりたいという挑戦をしていきたい」とあいさつ。新成人代表の西田龍平さんは「一人では困難なことも大切な人がいたから乗り越えることができた。そしてこれからの毎日を強く生きていきたい」と力強く話した。

そして中学校の恩師からビデオメッセージが流れると「懐かしい」などの歓声が起こった。

【海南市】
12日に下津町の市民交流センターで開かれ、新成人505人(男270人、女235人)のうち388人が出席した。

神出政巳市長は「希望を持ち何事にも果敢に挑戦して人生を切り開いてほしい」とあいさつ。石田真敏衆院議員は「大きな変化の中を生きていくことを自覚し、大きな夢を描いて大いにご活躍を」とエールを送った。

新成人を代表して新谷あいりさんと住隆成さんが「行動に責任を持ち誰かを支えられる人になりたい」「夢や目標に精進します」と決意を表明。消防士をしている川添聖弥さんは「仕事にやりがいを感じています。きょうは昔の友だちに会えてうれしい」と話していた。

【岩出市】
13日に市民総合体育館で行われ、新成人720人(男361人、女359人)のうち521人(男256人、女265人)が出席した。

中芝正幸市長は「目標実現のため、不断の努力をしてもらいたい。熱い情熱と若いエネルギーを岩出市のまちづくりに生かしてもらいたい。皆さんの活躍を楽しみにしています」と式辞。

新成人代表の堀田日南子さんは「成人という大きな人生の節目を迎え、発展していく岩出市民としての誇りと自覚を持ち、まちづくりに貢献できるよう頑張っていきたい」と話した。式典後は芸人によるライブがあり、場内は笑いに包まれていた。

【紀美野町】
12日に神野市場の町文化センターで行われ、78人(男42人、女36人)が大人の仲間入り。寺本光嘉町長はノーベル化学賞を受けた吉野彰さんの言葉を紹介し「信念を持って失敗を恐れず、時には無駄と思えることもやってみることが大事。諦めない心を持ち続けて」とエール。

新成人を代表し、亜細亜大学で箱根駅伝出場を目標に励む樋瀬光稀さんが「紀美野町で育ったことに誇りを持ち、ふるさとの未来に貢献することを誓います」と述べた。アメリカに留学中の中浴成美さんは「警察官になるのが夢。責任を持ち秩序ある行動ができる大人を目指します」と笑顔だった。

気持ちも新たに(紀の川市)

気持ちも新たに(紀の川市)

久しぶりの再会に笑顔(海南市)

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華やかな晴れ着姿(岩出市)

華やかな晴れ着姿(岩出市)

笑顔で記念撮影(紀美野町)

笑顔で記念撮影(紀美野町)