避難所設置など調整 和市が対策本部開設
広域断水の実施に伴い、和歌山県和歌山市は尾花正啓市長を本部長とする対策本部を設置し、17日午後に関係部局長ら約30人が第1回会議を開催。尾花市長は「市民に大変ご迷惑をおかけすることになり、お詫びする」と述べ、断水の影響を最小限に抑えるよう、全庁体制で全力を上げるよう指示した。
会議では、漏水現場について、直径80㌢の基幹管路につながる同15~20㌢の支管が破損している可能性もあり、その場合は断水の回避や短時間で終了できる場合もあり得ると説明があった。
19日は、断水開始前の夕方から現場のアスファルトをはがす工事を行い、破損箇所の確認を進めるとし、断水期間に変更があれば市民への広報を急ぐことを確認。国道24号の通行規制については、全面通行止めとする時間ができるだけ短くなるように、工事の状況が見極めながら行う。
小中学校20カ所で行うとしている給水について、より身近な場所で拡大して行えないかと尾花市長から指示があり、自治会などと調整を行うこととした。
避難所の開設については、担当局は必要ないと判断していると報告したが、尾花市長は開設する方向で準備するよう指示した。
断水対象地域の小中学校14校は、20、21日を午前中のみの授業とし、部活動も中止。1幼稚園は両日休園とすることが報告された。放課後の若竹学級の利用者には、昼食の用意をするよう連絡する。
会議終了後、記者会見した尾花市長は、市民の困り具合などの把握に甘さがあるとし、さらに情報収集を進めるとともに、断水による被害を抑え、市民への細やかな対応に全力を上げるとした。