輝くおもてなし 県内3宿泊施設が最優秀
優れた〝おもてなし力〟を持つ県内の宿泊施設をたたえる和歌山県の「『和みわかやま』おもてなしの宿アワード2019」の最優秀賞受賞施設が決まり、旅館部門で那智勝浦町の「碧き島の宿 熊野別邸 中の島」、ホテル部門で白浜町の「INFINITO HOTEL&SPA 南紀白浜」、おおむね10室以下の小さなお宿部門で古座川町の「南紀月の瀬温泉 ぼたん荘」が選ばれた。【写真は県提供】
同アワードは2016年度に始まり、今回が4回目。旅館部門に10施設、ホテル部門に5施設、小さなお宿部門に3施設、合計で過去最多の18施設の応募があった。県から委託を受けた専門事業者の覆面調査員が宿泊し、接客応対、清潔感、客室、食事、その他の5項目を計100点満点で数値化し、おもてなし力を評価した。
「碧き島の宿 熊野別邸 中の島」は勝浦湾の海に浮かぶ島に位置し、船でしか行けない宿として知られる。地元の旬の食材を使い趣向を凝らした料理や、洗練されたコンセプトと生活感を感じさせない工夫、配慮の行き届いたおもてなしなど、ぜいたくな時間を過ごせることが高く評価された。
「INFINITO HOTEL&SPA 南紀白浜」は、日本三古湯の一つに数えられる白浜の洋風温泉リゾートホテル。海や庭の眺望、香りの演出など、ぜいたくで非日常の気分を味わえるハード面に加え、出迎えから見送りまで誠実で落ち着きのあるスタッフによる丁寧な接客などが高評価だった。
「南紀月の瀬温泉ぼたん荘」は、清流古座川のほとりにある静かな自然に包まれた宿。豊かな地元食材が使われ、器や添え物、盛り付けにも季節の演出がなされた料理の評価は高く、食材の特徴や調理法の説明など、食事への期待を膨らませるスタッフの接客も好評だった。
表彰式は5日、県庁で行われ、稲本英介商工観光労働部長から3施設の代表者に記念プレートが贈られた。