竹あかりで歓迎しよう 五輪へ想火PJ始動
東京オリンピック開会式の前日に日本じゅうで竹あかりをともす「みんなの想火(そうか)プロジェクト」の県内でのスタートを告げる「狼煙(のろし)上げ会」が15日、和歌山県海南市
船尾のうるわし館で開かれた。竹あかりを作るワークショップと、プロジェクト実行委員長の池田親生さんらのトークイベントがあり、日本じゅうと世界を結ぶ竹あかりに思いを一つにした。
竹に穴を開けて作る「竹あかり」を7月23日に47都道府県で同時に点灯するプロジェクト。世界へ歓迎の思いを込め、日本の人々が大切にしている場所を発信する。
各県の代表者を「サムライ」に任命。県内では谷正義さんが中心となり、海南市、白浜町など10カ所で点灯予定。谷さんは2年前、娘と共に訪れた広島の竹あかりに魅了され、同年紀の川市の観音山フルーツガーデンで初開催。以降県内各地で竹あかりを点灯してきた。
狼煙上げ会は和歌山が全国初開催。竹あかりを作るワークショップでは、藤白山で収穫した竹を使用。さまざまな大きさの穴を開けて模様を作るため、竹にデザインの型紙をテープでしっかり固定。ドリルの先端を付け替えながら穴を開けていった。
トークでは、竹あかりイベントを昨年開催したアドベンチャーワールドを運営する㈱アワーズの金崎伸一郎さんと徳岡晃一さんやユニリーバ・ジャパン・ホールディングス㈱取締役の島田由香さんと池田さんらが登壇。池田さんは竹あかりについて「竹あかりを通して何を見せるかを考えてもらいたい。竹に穴を開けることで人とのつながりができ、そこから生まれるものがあれば」と語った。
プロジェクトについて谷さんは「聖火が点灯する前に、和歌山から東京オリンピックに参加するぞ、という思いで、人と人がつながる温かいイベントになれば。そして和歌山の良さを発信できたら」と話していた。
ワークショップは今後県内各地で開催予定。プロジェクトに関する情報はホームページ(https://47akari.jp/)から。問い合わせは谷さん(メールagara4649@gmail.com)。