パラ聖火に「稲むらの火」 8月田辺でフェス

東京2020組織委員会は、パラリンピック聖火リレーの一環として全国各地で行われる「聖火フェスティバル」の概要を発表。和歌山県内は8月16日に田辺市内で開き、「稲むらの火」を県の火として大会に送り出す。

聖火フェスティバルは、8月13~21日に開かれ、全国47都道府県と、パラリンピック発祥の地、イギリス「ストーク・マンデビル」の火が東京に集まり、聖火になる「集火式」が21日夜に行われる。

県教育委員会スポーツ課プロジェクト推進室によると、県のフェスティバルは同日午後1時から、パラ陸上のナショナルトレーニングセンター強化拠点施設である田辺スポーツパークで開催する。

安政南海地震の津波から広村(現広川町)の人々を守った濱口梧陵の「稲むらの火」を〝復興の象徴〟として県の火に採用。火は昨年10月に開かれた「稲むらの火祭り」で採取、保管されており、フェスティバル当日、仁坂吉伸知事からパラアスリートにトーチが手渡され、東京へと出発する。

フェスティバルではこの他、県出身パラアスリートのトークセッション、地元の特別支援学校による制作物の展示などがあり、式典後はパラ競技の体験会も開かれる。詳細は後日、発表される。