初の女性署長誕生へ 県警が春の人事異動
和歌山県警は12日、春の人事異動を発表した。25日発令の第1次異動では警部以上の警察官(一部以下)と警部相当職以上の職員321人、4月1日発令の第2次異動では警部補以下、係長以下の職員の警察官(一部以上)679人が対象。「社会の変化に適応する警察力の配分・重点化」を方針に、広報県民課、機動捜査分析課など新しい課室が設置される。
異動規模は1次で退職者が多いことから前年より67人多く、2次異動は昨年秋に運営イノベーションの一環として一般職員が異動したため、前年より25人少なくなった。
トラブルの相談や県警音楽隊の演奏依頼など県民の窓口を一本化し、広報と相談体制整備のため、広報県民課を設置。警察相談課と総務課広報室、県警音楽隊が含まれる。
2021年開催の全国高校総合文化祭、国民文化祭、全国障害者芸術文化祭に向け、警衛対策室を設置。35人配置され、秋にも増員する。
捜査情報の収集および分析体制強化のため、機動捜査分析課を設置。刑事企画課の捜査情報分析支援業務が移管され、機動捜査隊が付置される。
捜査第一課の検視係を検視官室に引き上げ、紀南地方へ検視官を配置する。
また悪質な運転者への対策強化として、警察署で白バイを運用。橋本署に新たに1台配備し、御坊署に1台追加する。
県内14署の署長が全員異動。本紙エリアでは和歌山西署長に島泰弘交通部長、和歌山東署長に森下昌彦生活安全部参事官、和歌山北署長に福永和生刑事部参事官、岩出署長に植松勝己警務部理事官、海南署長に井上英喜警務部理事官が着任。かつらぎ署長に大野薫生活安全部理事官が県警初の女性署長として着任する。