打田中教員3人が感染 コロナ県内34人に
和歌山県は8日夜、県内で新型コロナウイルスへの感染が新たに3人確認されたと発表した。いずれも7日に感染を発表した50代男性教員の濃厚接触者で、同居の10代の息子と、同僚の50代と30代の男性教員。仁坂吉伸知事は、教員3人の勤務先は紀の川市東大井の市立打田中学校と明らかにし、「クラスター(感染者の集団)になっている恐れがある」との認識を示した。県内の感染者数は累計34人。
10代の息子は7日に発熱があり、検査を実施した。病状は軽症。別居の家族宅へ外出したことがあったが、家族は陰性が確認された。
50代の同僚は岩出保健所管内在住、30代の同僚は和歌山市内在住で、いずれも6日から頭痛や発熱などの症状があり、7日の検査で陽性と分かった。症状は安定している。
教員3人の感染を受け、同校は消毒などを行うため8日から閉鎖され、教員は自宅待機となった。県は、職員室など同じ空間で勤務していた本年度と昨年度の教員、退職者を含む41人の検査を進めている。
同校教員による歓送迎会が3月下旬に2回開かれていたことが分かっているが、いずれも小規模で、感染が確認された3人がそろって出席したことはなかったという。
市教育委員会は、感染拡大防止のため市立小中学校22校(小16、中6)を20日まで臨時休校することを決めた。