小中学生向けのマスク 島精機が生産に協力
㈱島精機製作所(和歌山県和歌山市坂田、島三博社長)は15日、県の要請を受けて県内の小中学校の児童や生徒向けに予備用としての3Dニットマスクの生産を行うことになった。
同社では新型コロナウイルス感染症拡大による衛生マスク不足の問題を受け、3月19日から同社ユーザー向けサンプル閲覧・ダウンロードサイト(SHIMASEIKIユーザーサイト)で、当社製品である横編機で編成可能な3Dニットマスクの編成データの提供をしている。
これまで国内だけでなく、世界各地の同社ユーザーから250ダウンロード以上の実績があり、各社で製造・販売が始まっている。ただ、急激に高まるマスクへの需要に供給が追い付かない状況が続いているという。
同社が生産する3D立体形状マスクの構造は、顔へのフィット感が高く、ストラップも同時に編み込む一体構造なので耳元へのストレスが軽減される。ストラップを取り付けるための後工程も不要。またウイルスカットフィルターの挿入口も編み込まれているため、市販のウイルスカットフィルターや綿ガーゼなどの装着が可能となっている。ウイルスや花粉をカットする機能はなく、飛沫防止が目的で、有害な粉じんやガスなどが発生する場所での使用や、それらを防ぐ目的には使用できない。素材はコットンとナイロン、ポリウレタンでできており、洗って繰り返し使用できる。