99歳までの力作並ぶ シルバー美術展
高齢者の芸術作品が並ぶ 「シルバー美術展」 が27日まで、 和歌山ビッグ愛 (和歌山市手平) で開かれている。 県社会福祉協議会主催。
高齢者の創造力を高め、 生きがいを推進しようと毎年開催している。 61~99歳の作品319点を展示。 最年長の藪井敏一さん (99) =介護施設ライフパートナー利用=はクリスマスリース、 佐竹良さん (同) =同=は風鈴を出品している。
日本画や洋画、 書、 写真など、 磨いた技術を注いだ力作が並ぶ。 ことしは、 東日本大震災など大災害で見直されている絆を表現した貼り絵や、 NHK大河ドラマで話題の 「平清盛」 の 「平家物語」 の冒頭を書いた書などが目を引く。 たつ年にちなんで、 龍を生き生きと描いた日本画など、 さまざまな表情の龍の作品も見られる。
毎年訪れているという同市有家の高垣益代さん (64) は 「龍の日本画など、 力強くて家に飾りたいような素晴らしい作品。 千両を表現した木目込みも素晴らしい」 と絶賛していた。
また同展示会は、ことし10月に宮城県で行われる全国健康福祉祭宮城・仙台大会の出品作品選考会も兼ねており、 22日に県美術家協会の会員らが審査し、 10作品が決定した。 選ばれたのは次の皆さん(本紙エリアのみ)。
日本画=上野賢一(75、海南市)▽洋画=土井敏弘(69、和歌山市)▽工芸=山﨑泰次(69、海南市)▽書=清水弘(75、和歌山市)▽写真=松岡博之(77、紀の川市)、玉置陽信(73、同)