60代の農業男性が死亡 新型コロナ県内2人目

和歌山県は28日、26日に死亡した60代男性が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたと発表した。男性は橋本保健所管内在住で職業は農業。県内で新型コロナに感染し亡くなったのは2月28日に亡くなった湯浅保健所管内在住の70代男性に続き2人目。県内の感染者は累計60人となった。

男性は1人暮らし。19日に男性から同管内在住の別居親族に電話があり、「しんどい」と訴えたため親族が男性の自宅を見舞いに訪れた。その後男性と連絡が取れなくなったため、26日に親族が訪れたところ、男性は倒れ、死亡しており警察に連絡した。発熱があったとの親族の話から警察がコロナの感染を疑い同保健所に連絡。検体を採取しウイルス検査を行ったところ陽性が判明した。

仁坂吉伸知事は28日に記者会見し、「きょうの昼に分かって大騒ぎになった。まさかこういう感じで人が亡くなっているとは思っていなかった」と述べた。男性が発症して以降医療機関を受診していなかったことにふれ、「行けば良かったのにと思う。うちにいて我慢してこんな状況になることだけはやめてください」と呼び掛けた。

また、26日に感染が発表された和歌山市在住の50代女性看護師を誹謗(ひぼう)中傷する動きがあるとし、「とんでもないことだ。一生懸命やっておられた人に何てことを言うのか。ぜひやめてもらいたい」と述べた。

県内では、すでに29人が退院し、うち17人が社会復帰、12人が健康観察中。