新たに2人の感染確認 新型コロナ県内62人
和歌山県は4月30日、橋本保健所管内の40代と10代の女性2人が新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。県内の感染者は累計62人。
2人は、29日に大阪府が感染確認を公表した20代の女性看護師の同居の母と妹。看護師は、クラスター(感染者集団)が発生した第二大阪警察病院(大阪市天王寺区)に勤務し、同市が27日に検体を採取していた。同日夕方から発熱や全身の倦怠感などの症状があり、29日に陽性が判明したと県に連絡があった。現在は県内の医療機関に入院し、病状は安定している。
看護師の同居家族5人を検査したところ、結果が判明した4人のうち母と妹が陽性だった。いずれも病状は安定しており、保健所が2人の行動状況などを調べている。
仁坂吉伸知事は、同病院関係で県内在住者の感染が確認された21日の段階で、県が求めた病院名の公表に同市が応じず、翌22日には病院側が難色を示していることを理由に公表できないと回答してきたと述べ、「その後(感染者が)たくさん出ている。早く公表しておけば良かったじゃないか。ガバナンス(組織の運営や管理)はどうなっているのかと思う」と苦言を呈した。
30日現在、県内では27人が入院中。31人が退院し、うち19人が社会復帰、12人が健康観察中。