飲食宿泊業が力合わせ 和歌浦で意見交換

和歌山県和歌山市の和歌浦・雑賀崎地区で飲食業や宿泊業を営む経営者や店舗責任者らが、集まって地域の活性化について考えるキックオフミーティングが14日、リゾートホテル「エピカリス」(新和歌浦)で開かれた。

気候が暖かくなる行楽シーズンとあって、本来なら県内外から多くの人出でにぎわうはずだったが、新型コロナウイルスの影響による外出自粛で客足が減り、飲食店などは営業時間の短縮や持ち帰り主体に移行する対策をとっていた。やはり通常時の売り上げには及ばず、不安が募る日々が続いていた。

そこで「地元で頑張っている皆さんと一緒になって何かをしていかなければ」と同ホテル総支配人の高橋昌也さんと、雑賀崎で和創作料理を経営する道脇勇気さんが発起人となって近隣の飲食店を中心に呼び掛け、この日は10人が参加した。

高橋さんは、月1回のペースで和歌浦・雑賀崎地区へ足を運ぶ人たちが100人がいるとした場合に、月2回来てもらうための方法を提案。コロナショックで沈んでいる状況の中、一人でも多くの人に同地区の店舗が元気で営業していることを知ってもらうために、エリア全体で取り組む必要性を説明した。

道脇さんは、緊急事態宣言が解除されても、まだイベントなど一つの箇所で集まってするものではなく、SNSなどを活用して参加者たちの取り組みを発信していこうと話した。

参加者は他県で行われているコミュニティーの取組事例を挙げ、参加者たちの共通する物品を販売すると良いなどの意見が出た。

次回のミーティング時期は未定だが、参加者共通のウェブページを作ることから順次、具体的な取り組みを始めるとしている。

地域の活性化へ意見交換する参加者

地域の活性化へ意見交換する参加者