油断は禁物、コロナ対策
前号では、自動車検査登録事務所の設置地域によらない、独自の地域名のナンバーを交付する「ご当地ナンバー」が、17の地域で追加された話題を取り上げた。地域の魅力発信に一役買おうとご当地ならではの図柄入りのプレートも交付されているが、新型コロナウイルスの影響で、全国各地で目にするまでに時間がかかりそうだ。
大阪や兵庫を含め緊急事態宣言が解除された関西だが、関東の1都3県と北海道では継続されたまま。緊張が続く東京都は引き続き、ステイホームやソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つよう呼び掛けている。
GW明けから人の出が増え始めたように感じる都心だが、午前8時台の山手線も人はまばら。都内で営業するタクシー運転士の男性は、運転席と後部座席の境目にお手製の透明ビニールシートを張り、ソーシャルディスタンスの確保に努めているという。
前後のドアの間にある左右のピラー(柱)部分にアルミ製の棒を挟み込み、ダブルクリップで固定したビニールシートを垂らす。広告や決済表示を行うモニターと、支払いのために手が通る程度の空間以外の全てを覆う徹底ぶりで、窓も少し開け換気を十分に行っていた。
「安心して乗ってもらうための気遣い。コロナを正しく理解し対策することでこんな時でもお客様に選んでいただける工夫をしていきたい」と話す。
緊急事態宣言が解除された地域でも油断は禁物。これからは新型コロナウイルスとの上手な付き合い方が求められそうだ。
(次田尚弘/東京千代田区)