岩出市でも被害確認 外来カミキリに注意を
和歌山県は20日、梅やモモなどの果樹に被害を及ぼす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害を今月上旬、岩出市の1園地2樹で確認したと発表した。
同市では7日に園主からJAにモモ1樹からクビアカツヤカミキリのものと疑われるフラス(虫糞と木くず)を発見したと通報があった。12日にかき・もも研究所で採取したフラスと幼虫をDNA鑑定した結果、クビアカツヤカミキリと確定した。また同園で同所の職員が新たにモモ1樹の被害を確認した。
発生園地周辺の調査では、8日の時点では周辺1㌔圏内のモモ、スモモ、梅、桜の被害はない。14、15日の時点では東部約2・5㌔圏内でのモモ、スモモ、梅、桜の被害はない。
かつらぎ園地では昨年11月に県内初の被害が確認されており、その後の調査で同市内での被害が分かった。また同町内の被害本数も増加した。
15日時点で、同町でモモが5園地で14樹、スモモが2園地で10樹、同市ではモモが1園地で2樹の被害となっている。
今後は県内全域での被害調査を継続し、防除対策の指導を行う。