特殊詐欺被害を防止 コンビニ店長に感謝状
特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、和歌山西署は25日、セブン―イレブン和歌山マリーナ入口店店長の北又理恵さん(51)に感謝状を贈呈した。
同署によると、5月16日午前11時ごろ、70代の男性が来店。北又さんは「電子マネーの購入方法を教えてほしい」と聞かれたが、扱っていない電子マネーだったため、不審に思い男性のスマートフォンに届いたメッセージを確認。書かれたURLをタップすると「電子マネー1000円分を購入すると11億円があなたのものになる」と記載されたサイトが開かれ、北又さんは男性からスマートフォンを預かり電話で同署に相談。駆け付けた警察官もメールを確認し、男性が電子マネーを送金しようとしていたと判明した。男性は過去にも同じようなメールを受け取り、電子マネーで支払ったことがあったという。
同店は昨年も特殊詐欺を未然に防ぎ、同署から表彰を受けた。同署で行われた贈呈式で、島泰弘署長から感謝状を受け取った北又さんは「詐欺を未然に防げて良かった。詐欺が多いので年配の方が電子マネーを購入していると心配になる。高額購入の時には気を付けていたが、これからも声を掛けていこうと思う」、島署長は「お客さんに声を掛けるのは勇気のいること。被害を防いでもらったのは警察としてもありがたい。今後も従業員の皆さんと共に警戒してもらえたら」と話した。