一日でも長くプレーを OB会が市高野球部激励

7月18日に開幕する「2020夏高校野球和歌山大会」に向け、和歌山市和商・市高野球部OB会(中村扇一会長)のメンバーらは組み合わせが決まった翌27日、早速和歌山市六十谷の市立和歌山高校のグラウンドを訪れ、野球部員たちにエールを送った。

同校は昨秋の県二次予選で4強入り。昨年春に甲子園で好投を見せた好左腕の岩本や昨夏の和歌山大会で1年生ながら4番に座った松川など投打に好素材を擁し、優勝候補と注目されている。

中村会長は選手や半田真一監督を前に「昨年の秋は和歌山南陵に負けて悔しい思いをし、夏こそはという思いの中でことごとく大会が中止になった。何と激励して良いか言葉が見つからない」と、新型コロナウイルスの影響で第102回全国高校野球選手権が中止になったことへの無念さをにじませた。代替大会について「3年生がつらかったことや悔しい思いを胸に臨む最後の大会。思い切ってプレーしてほしい。3年間一緒にやってきた仲間は人生においてすごく大きな財産。仲間を大切に一日でも長くこのメンバーで野球をやってほしい。800人以上のOBが応援している」と呼び掛けた。

19人の3年生選手は中村会長の話に真剣な表情で聴き入った。昨年春に甲子園でベンチ入りした経験があり攻守でチームを引っ張る上原拓海主将(3年)は「最後まで諦めずに全力プレーで頑張ります」と力強く誓い、中村会長から激励金を受け取った。

市和歌山は来月26日の第2試合で笠田と対戦する。

中村会長㊨のメッセージを聴く選手たち

中村会長㊨のメッセージを聴く選手たち