安全に高齢者の送迎を 警察が事故防止啓発

介護福祉施設による高齢者送迎中の事故を防ごうと、岩出署は13日、和歌山県岩出市西国分の社会福祉法人皆楽園で啓発活動を行った。

6月10日に佐賀市内では介護施設の送迎車両が水路に転落し、乗っていた高齢者3人が死亡する事故が発生。過去には県内でも送迎中の車両が単独でガードレールに衝突し、乗車していた高齢者3人が亡くなる事故が起こっている。

この日、同署の宮脇章交通課長が安全運転の徹底について記された県警交通部長からの書簡を同園の上野徹也さんに手渡した。

宮脇交通課長は、乗務員への適切な交通安全指導や乗務員の健康管理、当日の確実な体調などの確認、無理のない送迎計画、車両整備の徹底など安全運転管理の周知と徹底を呼び掛けた。

宮脇交通課長は「デイサービスの車にはお年寄りが乗っている。万が一、交通事故を起こした場合、重大な結果につながる。しっかりと安全運転をしてほしい」、上野さんは「指導を受けたことをしっかりと確認して、事故を起こさないように取り組みを強化していきたい」と話した。

宮脇交通課長㊨から書簡を受け取る上田さん

宮脇交通課長㊨から書簡を受け取る上田さん