黒塗りが読める状態 和市が情報公開でミス

和歌山県和歌山市は7月31日、情報公開請求を受けた資料の交付の際、不開示の黒塗り箇所が薄く見える状態だったミスがあったと発表した。

市政情報課によると、6月9日に開示した市情報公開・個人情報保護審査会に関する資料について、個人情報のため黒塗りで不開示とした同審査会委員名簿の生年月日や性別などの文字の一部が判別可能だった。請求者から指摘があり、7月28日にミスを確認した。

情報公開事務の要綱では、黒塗り後にコピーした資料を交付することになっているが、担当の職員は、黒塗り箇所を自然光に透かしても見えなかったことから、コピーせずに交付していた。実際は、強い光に透かすと文字が読める状態だったという。

市は30日、5人の委員に経緯を連絡し、謝罪した。

再発防止のため、市は今後、要綱の通りに黒塗り後にコピーすることを徹底するとしている。