新規1人、累計170人 60代男性が重篤に
和歌山県は4日、和歌山市の20代アルバイトの男性が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の感染者は累計170人に達し、同日までに8人が退院したため、入院中の患者は43人となった。
20代男性は、7月29日に大阪府の友人女性と和歌山市内で食事をし、府内までドライブをするなどしていた。女性は後に感染が確認されている。男性は8月2日から咽頭痛や頭痛などの症状が現れ、3日に濃厚接触者として検査を受け、陽性が判明した。病状は安定している。
31日に感染が発表され、入院中の海南保健所管内の60代男性については、病状が重篤となっていることが明らかにされた。発熱があり、酸素投与をしており、血圧の低下もみられるとし、危険な状態だという。
新型コロナによる脳症を発症していた橋本保健所管内の50代男性は、病状が改善し、異常行動はみられなくなったとしている。
また、クラスターとなった日本競輪選手会和歌山支部の関係では、残っていた東京のトレーナーの陰性が確認され、全ての検査を終え、健康観察の段階に移っている。
記者会見で県福祉保健部の野㞍孝子技監は、クリニックなどに対し、疑わしい症例を積極的に保健所に連絡し、早期の発見につなげるよう協力を求めた。