智弁が猛打で決勝へ 3回までに10点奪う

「2020 夏 高校野球和歌山大会」は5日、和歌山県和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で準決勝2試合があり、第1試合では智弁和歌山が序盤に猛攻を見せ、12―3で日高にコールド勝ちし、決勝進出を決めた。

14日目
【第1試合・準決勝】

智弁和歌山 4 5 1 2 0 0 0 12
日高 0 0 0 0 0 3 0 3

(7回コールド)
〔智〕大林、矢田、小林樹―石平、宇井〔日〕湯川、巽、新野―川畑、巽▽本塁打=川上(智)▽3塁打=宮坂(智)▽2塁打=德丸、細川、綾原、大林(智)

智弁が17安打12得点の猛攻で日高を圧倒した。

1回表、智弁は無死満塁から德丸が中越えに走者一掃の適時2塁打を放ち3点を先制すると、岡西にも適時打が飛び出しこの回4点を挙げた。2回は宮坂の適時3塁打や川上の左中間への2点本塁打などで5点を奪い日高を突き放した。

投手陣は右横手の大林が先発。持ち味のテンポの良さを発揮し、5回を3安打無失点に抑えた。6回から登板した2番手の矢田が1死から2者連続で四球を与えると、プロ注目のエース・小林樹斗を投入。小林は連打を浴び3点を奪われたが、7回は無失点に抑えた。

智弁の中谷仁監督は「打撃陣が集中力を持って試合に入ってくれた」と笑顔。決勝に向け、「良い形で明日を迎えられるようにしっかり準備したい」と抱負を語った。2回に高校通算13本目となる本塁打を放った川上は「チーム全体で変化球を初球から振っていこうと意識し、あの打席はスライダーを狙っていた。芯で捉えることができて良かった。ここまで来たら負けられない。絶対に優勝したい」と力強く話し、小林樹は「強気に直球で押したが打たれてしまった。ゼロで抑え切れなかったのは反省点。明日はしっかり勝てるように頑張りたい」と話していた。

4回表、石平が適時打を放つ(智弁)

4回表、石平が適時打を放つ(智弁)