感染予防で安全な旅を バスツアー対策研修

新型コロナウイルス感染症対策を講じたバスツアーの実施に向けた予防対策研修会が4日、和歌山県和歌山市木ノ本の和歌山ろうさい病院で開かれた。

Go Toキャンペーンの開始や春から延期となっていた修学旅行の日程が決まり始めている状況を受け、中紀バス㈱(本社=由良町、高垣太郎代表取締役社長)が同病院に相談し、同病院監修のもと専門家による講義を実施。感染管理認定看護師の太田岳志さんが感染経路や消毒方法について講演し、添乗員やドライバーら約20人が参加した。

対策には、全ての血液や体液などを感染の可能性があるとして扱う標準予防策が重要とした。手袋を着けることや消毒と手洗いの使い分けの他、共有物や部屋の消毒など、気付かないうちに感染した場合を予測した対策も必要だとした。

また、コロナウイルスの基本知識も解説。感染者の増加ペースが早まっていることやPCR検査と抗体検査の違い、相談や受診の目安となる症状について話し、バスの運行の際には手すりやつり革、座席など高い頻度で人が接触する部分は定期的に消毒することや荷物受け渡し後の手指消毒、移動バス内での過ごし方などの運行時の対策についても紹介した。

参加者からは旅行中に急病人が出たときの対処や、掃除後の手袋の外し方について質問が寄せられていた。

消毒方法や運行中の注意について学ぶ参加者

消毒方法や運行中の注意について学ぶ参加者