栄養価を考えて 海南下津高生が特製弁当

海南市立海南下津高校(同市下津町丸田)の生徒たちは、ことしも、同校恒例となった「海南下津弁当」の調理実習に取り組んだ。

3年生の食物科では集団給食の授業があり、1度で200食、年間で2000食の弁当を作る。生徒がレシピを考案してカロリー計算をした。

この日のメニューはご飯と唐揚げ、ナスとトマトのイタリアン炒め、だし巻き卵、かぼちゃの甘煮、ブロッコリーの中華あえ。862㌔㌍で彩りと栄養バランスをテーマに和風、洋風、中華のおかずを取り入れて一つひとつ丁寧に仕上げた。

レシピを考案した林アリサさん(17)は「バランスを考えたメニューで気持ちを込めて作った。おいしく食べてもらえたらうれしい」と笑顔。

柳和希校長は「生徒は食べる人が喜ぶ姿を想像し、力を合わせて心を込めて作ってほしい。そして生きがいを感じてもらえたらうれしい」と話した。

弁当は生徒や職員以外にも市役所や市教育委員会などで350円(税込み)で販売し、アンケートを付けて食べた人からの感想をもらい、今後の技術向上に役立てるという。

 

完成した弁当を手に笑顔の生徒