大学ローバースカウト隊 県内で初めて発足
大学生でつくるボーイスカウト「大学ローバースカウト隊」が和歌山県内で初めて結成され、8日に和歌山市紀三井寺の南コミュニティセンターで発団式が行われた。全国で30番目の大学ローバースカウト隊で、県内での新団の発足は35年ぶり。
日本ボーイスカウト和歌山連盟が、県内の大学生にボーイスカウト運動を知ってもらうよう各大学に要望していたところ、4歳からスカウト活動をしている和歌山大学教育学部3回生の宮本佳奈さんが友人らに呼び掛けて実現した。
ローバースカウトは18歳以上25歳以下の青年が対象。自身がそれまでに得た体験や知識、技能を基に、社会や世界の課題に挑戦し、人々に奉仕することで自らの成長につなげ、自分自身の将来の目標や社会との関わりについて考え、行動することを目標にしている。
発足したのは、和歌山大学の学生7人からなる「ボーイスカウト和歌山第24団」。発団式で、同連盟の山本一郎連盟長は「和歌山初の大学ローバー隊の誕生は喜ばしいことです。今後の活動が楽しみ。素晴らしいものにしてほしい」とあいさつ。同団の仙石康盛委員長に隊旗が手渡され、隊員が決意を述べた。
宮本さんは「ボーイスカウトを続けてきて、やめたいと思った時もありましたが、その度にいろんな人に支えられてきました。苦難の中で、自分で考え活動することを学びました。今後いろんな分野の方と楽しく活動していきたい」と話した。
同連盟加盟のボーイスカウトは17団となり、隊員は828人になった。