発症後の行動は自粛を 20代2人新たに感染
和歌山県は17日、田辺保健所管内の20代女性消防職員、和歌山市内の実家に帰省中の20代男性会社員の2人が、新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の感染者は累計198人で、4人が退院し、入院中の患者は22人となった。
女性消防職員は、8日発表の田辺保健所管内の20代男性消防職員の友人で、行動履歴の調査から、4人の感染者の接点として浮上した田辺市内のダイニングバーを利用していたことが分かった。5日から腹痛や下痢などを発症し、病状は安定している。
家族や職場関係の濃厚接触者を検査するとともに、救急搬送の業務があったため、乗り合わせた人の検査も行う。
男性会社員は10日、大阪市から和歌山市内の実家に帰省し、11日から咽頭痛や全身倦怠感などの症状が現れた。7日に大阪市内のバーで飲食し、発症後も家族や友人と和歌山市内で飲食をした。症状は安定している。
記者会見で県福祉保健部の野㞍孝子技監は、今回を含め、県内に帰省した人が風邪などの症状が出た後に友人との接触や飲食などをしている例がみられることから、「症状が出てからの行動は自粛するようお願いしたい」と話した。