和歌山市長記者会見に手話通訳 動画公開も
和歌山県和歌山市は、尾花正啓市長の記者会見に手話通訳者が同席し、情報発信をより分かりやすくする取り組みを始めた。8月20日の会見で試験的に実施し、9月7日の定例会見から正式に導入した。
尾花市長は「市の政策として、いろんな障害の方に対応していきたい」とし、「できるだけ、どなたにも分かりやすい形で広報していく」と、手話通訳導入の理由を話す。
市役所の記者会見室で発言するマスク姿の尾花市長の隣で、手話通訳者2人が交代で通訳をするようになった。
聴覚障害者は手話を読み取る際、手の動きの他に口元の動きや表情も参考にするため、手話通訳者は口元が見えるように透明のマスクを着用。先月、県立和歌山ろう学校中学部の生徒会から手作り透明マスクが市に寄贈されており、会見で活用していく。
これまで、尾花市長の定例会見での発言は、質疑を含めて市ホームページに文字で公開してきたが、今後はさらに、動画投稿サイト「ユー・チューブ」の市公式チャンネルで、手話通訳入りの動画も公開する予定となっている。