IR推進に反対 市民団体が再び公開質問
和歌山県が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に反対する市民団体「ストップ!カジノ和歌山の会」は14日、2回目の公開質問状を県へ提出した。
同会は4月27日に1回目の質問状を提出。今回は前回の回答ではっきり提示されなかった部分と、新型コロナウイルスの影響でカジノ事業者が撤退し、国の基本方針の策定も見送りになる中で事業を進める県がどのように考えているのかという疑問をもとにまとめた。質問は周辺地域の治安、県の費用負担、構想の見直しなど八つのテーマで提示。施設内のホテルにより既存の宿泊施設にどのような影響が出るか、実施方針における県の費用負担の可能性などについて質問している。
提出後、県民文化会館の会議室で会見を行った同会の豊田泰史共同代表は「いまだ県はIRについてばら色の構想を描いており、大事な情報が県民に公開されていないように思う。計画の検証のためにも回答してもらいたい」と述べた。同会は28日を期限に回答を求めている。