作業製品を展示販売 10月和歌山刑務所で
和歌山刑務所(和歌山県和歌山市加納)は、毎年恒例の「矯正展」の中止に伴い、作業製品の展示室を10月3、4の両日に開場する。
同所では新型コロナウイルス感染症の影響で製品売り上げが落ち込んでおり、矯正展も中止になったことから、販売の機会がなくなってしまった。週末に臨時開業している他の刑務所の取り組みを知り、少しでも売り上げ向上につなげたいと本来の矯正展開催予定だった日程に臨時営業することとなった。
エプロンやバッグなど和歌山刑務所で作られた布製品の他、函館少年刑務所発のマル獄シリーズ雑貨も販売。商品購入者には、金額に応じて作業製品のマスクカバーをプレゼントする。
両日とも午前10時から午後3時まで。刑務所を紹介するパネルも展示。感染予防のため、対面による接客をできるだけ控え、来場者数により入場制限なども行う。
和歌山刑務所は「矯正展が中止になったことで、製品販売も、受刑者の再犯防止への取り組みも紹介できなくなっている。展示場に足を運んでいただき、矯正施設の取り組みについても理解してもらえたら」と話している。
駐車スペースが少ないため、自転車や徒歩、公共交通機関での来場を呼び掛けている。問い合わせは和歌山刑務所(℡073・431・2231)。