タイに和歌山デスク開設 県内企業支援
和歌山県は、タイと県内企業のビジネスを活発化させ、支援するため、同国工業省内に県職員を派遣し、「タイ―ジャパンSME(中小企業)サポート和歌山デスク」を開設した。
県企業振興課によると、急速な経済発展を続けている東南アジア諸国の中で、タイは古くから製造業を中心とした日本企業が多く進出し、経済的な結び付きが強く、近年はサービス産業などの進出も増加している。
県からタイには、金属加工関係の製造業、サービス業など二十数社がすでに進出し、商取引は今後さらに拡大が見込まれている。
県は2019年5月、タイ工業省と産業促進連携の覚書、商務省と中小企業の経済発展に関する覚書を締結した。和歌山デスクの開設は、覚書の取り組みを推進する一環となっている。
和歌山デスクは首都バンコクの工業省産業振興局に設置。同省所管の各種経済政策など現地の最新情報の提供や、タイのローカル企業との商談支援など、タイへの進出や輸出入に関するさまざまな相談、支援を行う。
当初は4月に開設予定だったが、新型コロナウイルスの影響により8月下旬からとなり、23年3月までの設置を予定している。
同課は「タイとのビジネスに関心がある県内企業にぜひ活用してもらいたい」と話している。和歌山デスクへの相談を希望する企業は、同課(℡073・441・2758)に連絡する。