笑顔の大輪咲かせよう モンティグレに花絵
コロナ禍に、花の持つ力で笑顔と元気を届けたい――。花びらを敷き詰めて絵を描く「インフィオラータ」の催しが17日、和歌山県和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)であった。施設の利用客も参加し、5㍍四方の鮮やかな「花絵」が浮かび上がった。
インフィオラータは「花をまく」を意味するイタリア語。「花の力で笑顔と温もりを取り戻そう」との思いを込めた社会支援活動「Flower’s YELL(フラワーズエール)」の一環で、2011年に東日本大震災の被災者支援として一般社団法人花絵文化協会とインフィオラータ・アソシエイツが活動を始めた。
今回、同施設が取り組みに賛同し、15周年記念イベントとして実施。花絵には、在庫過多などの理由で廃棄せざるを得なくなったものを含むカーネーション4000本を活用した。
インフィオラータアソシエイツ代表取締役で、「花絵師」の藤川靖彦さんが制作過程を公開。赤やピンク、オレンジや白の花びら、茎を使って花の絵柄をデザインし、同施設に入居するテナントスタッフの他、来館者も制作に加わった。
完成した作品に多くの人が足を止めて見入り、モンティグレダイワロイヤル事務所では「これほど大きな作品を仕上げる体験型の企画は初めて。15周年を迎えるにあたり、テナントの皆さんやお客さまと一緒に完成でき、つながりが感じられる良い機会になりました」と話していた。