関係職員の処分へ 動物愛護CFで和市

和歌山県和歌山市の動物愛護クラウドファンディング(CF)の寄付金の使途を巡り、市議会で誤った答弁が行われ、後に全面訂正した問題で、尾花正啓市長は21日、庁内の調査がおおむね終わり、近く関係職員の処分を発表すると明らかにした。問題が起こった原因や経緯についても公表を検討する。

寄付金について市は9月の市議会厚生委員会で、自動車保険料など目的外と指摘を受けた項目を含め全額使い切ったと説明したが、その後一転して、寄付金募集時に目的に掲げていた犬猫の不妊手術の関連費用にしか使っておらず、残金はあると訂正、陳謝。寄付金を積み立て、使途を限定する基金が創設された。

尾花市長は同日の定例記者会見で記者の質問に答え、関係職員の聞き取りをほぼ終え、内容を整理している段階だと説明。その上で、当初のCFのアイデアでは、市動物愛護管理センターの施設整備への使用を検討していたため、不妊去勢手術の関連費用に限定して募集した後も、担当職員の意識に当初の考えが残り、問題の原因の一つとなったのではないか、との認識を示した。

近く関係職員の処分を発表すると明らかにした尾花市長

近く関係職員の処分を発表すると明らかにした尾花市長